アスベスト飛散防止対策

アスベスト含有煙突ライニング材について

吹き付け材や各種の建材に使われているアスベストは、現代社会の大問題になっています。
 一方、アスベストは煙突の断熱材としても多量に使用されており、大きなビルや工場にある空調や非常時発電機用の煙突ではその多くが“アスベスト使用煙突”と云っても過言ではないでしょう。

 アスベストのうち、最も毒性の高いクロシドライト(青石綿)は1987年に、アモサイト(茶石綿)は1993年に業界が自主規制し、これらは1995年になって使用禁止になっています。そして2004年10月から“原則禁止”になり、10種類の製品について「重量1%以下」と規制されています。
 煙突にとって問題なのは使用禁止になる前に建設された煙突であり、規制の範囲が“新しく使用される製品”に限定されていることにあります。

 我が国で最も多く煙突が建設されたのは40年程前からの高度成長期の時代です。これら(アスベスト規制のない)の煙突は老朽化が進行しており、老朽化した断熱材からは空中にアスベスト繊維が飛散している可能性が高くなります。また、近年になって高温排ガス用に開発された、内面に硬質なスキン層のあるアスベスト含有円筒は、それ以前のものよりは丈夫ですが、硬質層の劣化と共に剥離し、飛散の可能性が高くなります。

クリスタイル(白石綿)→
顕微鏡写真
(約300倍)
クリスタイル(白石綿)→
顕微鏡写真
(約450倍)

煙突内の現状調査

・ 煙突内の現状調査は頂部から吊り下げる遠隔操作ビデオカメラを使用して、映像をモ
  ニタしながら撮影するので、従来のように人が煙突内に入る必要がありません。
・ 遠隔操作なので、人体に有害な雰囲気に対する備えの必要がありません。
・ 休止時煙突撮影用と通煙中煙突撮影用(特許出願中)の2種類を用意しています。


遠隔操作カメラの主な標準仕様

項 目 休止煙突用 通煙中煙突用
撮影範囲 GLから100mHまで 頂部から90m下まで
本体寸法 約300×300×400H 約500×500×600H
自 重 約2.5kg 約45kg
温度条件 0℃〜60℃ ガス温度250℃以下
消費電力 2.05kW 2.51kW
位置確認方法 高さ:リボンテープ
方位:リボンテープ
高さ:吊り下げワイヤー
方位:方位磁石
画像伝送
方式
無線伝送方式(1.2GHz)
カメラ制御
方式
リモコン雲台制御(有線)
パン+チルト
カメラリモコン(有線)
パン+チルト+ズーム
姿勢安定装置 なし リモコンパンタグラフ
記録画像 NTSCビデオ→MPG動画→JPG静止画
煙突内撮影カメラ(休止煙突用) 通煙中撮影カメラによる調査写真の例
排ガス温度:230℃


アスベストライニング材の除去

アスベストライニング材の除去は超高圧水ノズル(下写真)を使用して行います(無人)。
  * ノズルからの最大吐出圧力は45MPa (写真はデモ用なので8MPa)
: 洗浄ノズルは煙突頂部から吊り下げ、洗浄水(耐圧ホース)は底部から供給します。
: ノズルの上部に遠隔操作カメラ(休止煙突用)を取り付け、除去状況の監視が可能。
: 除去後は水性セラミックコート材をノズル噴霧して残留アスベストを固定します。
高圧ノズルの作動デモ 水性セラミックコート材の浸透・付着性試験状況